あなたを見つめる…§2§
私はあの、微笑んできた少年の隣の席にだった。
授業に入ってから分かったが、彼も初めてだったみたい。
「星野さん、宮下君、16ペ−ジを開けて下さい」 ふぅん、宮下君って、言うのか。 「では、授業を始めます 」
授業の全てが終わった。宮下君の隣に座っていて分かったが、宮下君は おとなしい感じの人だった。
私は貰った教材をまだ新しいバックに入れ、親との待ち合わせに向かった 。
塾から出て、歩いていると、後ろから誰かが歩いてきているのに、気づいた。
宮下君だった……。 「……あの、宮下君もこっちに迎えが来るの?」 「うん」 とても、澄んだ声だった。
別に何かしゃべる訳でもなく、黙々と歩いた。 待ち合わせの場所に来ると、お母さんの車が止まっていた。その後ろにもう1台、車が止まっていた。宮下君のお母さんの車だと思う。 車の前に着き、乗ろうとドアを開けかけた時、 「じゃあね」
と、宮下君は私に最初、私に向かってした、あの笑顔と、一緒に言った。 「あ……うん、じゃあね 」
と、いきなりだったので、びっくりしたが、そう言い返した。
私は、車に乗りこんでからも、なぜかずっと、ドキドキしていた……。
§続く§
授業に入ってから分かったが、彼も初めてだったみたい。
「星野さん、宮下君、16ペ−ジを開けて下さい」 ふぅん、宮下君って、言うのか。 「では、授業を始めます 」
授業の全てが終わった。宮下君の隣に座っていて分かったが、宮下君は おとなしい感じの人だった。
私は貰った教材をまだ新しいバックに入れ、親との待ち合わせに向かった 。
塾から出て、歩いていると、後ろから誰かが歩いてきているのに、気づいた。
宮下君だった……。 「……あの、宮下君もこっちに迎えが来るの?」 「うん」 とても、澄んだ声だった。
別に何かしゃべる訳でもなく、黙々と歩いた。 待ち合わせの場所に来ると、お母さんの車が止まっていた。その後ろにもう1台、車が止まっていた。宮下君のお母さんの車だと思う。 車の前に着き、乗ろうとドアを開けかけた時、 「じゃあね」
と、宮下君は私に最初、私に向かってした、あの笑顔と、一緒に言った。 「あ……うん、じゃあね 」
と、いきなりだったので、びっくりしたが、そう言い返した。
私は、車に乗りこんでからも、なぜかずっと、ドキドキしていた……。
§続く§
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