二話 愛に飢えている少女と斧B
守は顔を真っ赤になったまま下を向きながら走っていた。
見とれていたのを気付かされるのは相当恥ずかしいものである。それを隠すかの如く下を向いたまま走り続けていた。
まあベタで当たり前だが、人にぶつかってしまった。
「すっ・・・・すみません!」
とっさに頭を下げ(もとから下を向いたままだが更に深々と)相手に謝ると
「なんだ、皆尾じゃん(笑」
軽々しい声で守の苗字を言ったのはクラスメートだった
「なんだ、播磨君か・・・・」
播磨という少年は普通の小学生よりもとても大きく、身長が170?あり、空手をやっているおかげかとても筋肉質である。
「どうした?下を向いて走ってきて・・・・もしかして女の子に見とれてた?(笑」
なんという勘の鋭さだろう・・・・
少し苦笑いをしながらも談笑をしていると守の後ろから金属音の音がする。
守は何だろうと後ろを振り向くとそれは斧を片手に持ったあの少女だった。
前の淑やかな感じは消え失せ、殺気に満ちており、守は恐怖で声がでず、へなりと地べたに腰を落としてしまった。
途端に斧を持った少女は守に向かって走り出し、斧を構えた。
逃げようとしても腰が抜けて動くことができず、眼を閉ざすしかなかった。
・・・・殺される・・・・
ガキィィィィン
恐る恐る目を開くとそこにはどこで拾ったのか解らない鉄パイプで斧を受け止めた播磨少年の背中だった
Cに続く
見とれていたのを気付かされるのは相当恥ずかしいものである。それを隠すかの如く下を向いたまま走り続けていた。
まあベタで当たり前だが、人にぶつかってしまった。
「すっ・・・・すみません!」
とっさに頭を下げ(もとから下を向いたままだが更に深々と)相手に謝ると
「なんだ、皆尾じゃん(笑」
軽々しい声で守の苗字を言ったのはクラスメートだった
「なんだ、播磨君か・・・・」
播磨という少年は普通の小学生よりもとても大きく、身長が170?あり、空手をやっているおかげかとても筋肉質である。
「どうした?下を向いて走ってきて・・・・もしかして女の子に見とれてた?(笑」
なんという勘の鋭さだろう・・・・
少し苦笑いをしながらも談笑をしていると守の後ろから金属音の音がする。
守は何だろうと後ろを振り向くとそれは斧を片手に持ったあの少女だった。
前の淑やかな感じは消え失せ、殺気に満ちており、守は恐怖で声がでず、へなりと地べたに腰を落としてしまった。
途端に斧を持った少女は守に向かって走り出し、斧を構えた。
逃げようとしても腰が抜けて動くことができず、眼を閉ざすしかなかった。
・・・・殺される・・・・
ガキィィィィン
恐る恐る目を開くとそこにはどこで拾ったのか解らない鉄パイプで斧を受け止めた播磨少年の背中だった
Cに続く
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