かげろう
人は生き続ける
ベッドシートの海底に
ゆっくり命が降り積もって
少しずつ僕が出来る
天国行きの列車で
そこに着くまでの幾分かの暇を
幾つか恋に充てたりした
季節風の湿り気が
僕の汗と混じって
薄い褐色の肌を伝う
まだ僕がピーターパンの国の真ん中にいた時だった
一つの恋をした
それは赤道の国々の太陽のような身を焦がすものではなく
それは雑念が疾風怒濤の洪水の如く私を飲み込むものではなく
“ただの”恋だった
良く目を凝らさなければ消えてしまいそうな
“ただの”恋だった
ベッドシートの海底に
ゆっくり命が降り積もって
少しずつ僕が出来る
天国行きの列車で
そこに着くまでの幾分かの暇を
幾つか恋に充てたりした
季節風の湿り気が
僕の汗と混じって
薄い褐色の肌を伝う
まだ僕がピーターパンの国の真ん中にいた時だった
一つの恋をした
それは赤道の国々の太陽のような身を焦がすものではなく
それは雑念が疾風怒濤の洪水の如く私を飲み込むものではなく
“ただの”恋だった
良く目を凝らさなければ消えてしまいそうな
“ただの”恋だった
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