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(仮)永遠の絆…最後の愛…10

[340]  月の狼  2010-01-11投稿
9.

真理は、まさか 丈 と大賀根 望代が幼なじみだとは予想もしていなかった。

丈 と望代は同じ町内の同級生で幼い頃は、よく遊んでいた。
望代の家は日本でも指折りの大財閥だが、自由奔放な両親のおかげで平凡なサラリーマン家庭で育った 丈とも親しかった。
望代の両親は望代が 丈 と結婚してもいいとさえ思っていたほど寛大だった。
しかし 丈 は身分の違いを気にして高校を卒業してからは望代と距離を置くようにした。
望代は 丈 を追い掛けて同じ大学に入学したのだが、真理の美貌に観念し 丈 に近付くのを諦めた。
そんな二人の過去の関係を知らない真理は徹と話しこんでいた。

真理「温泉の事なんだけど」

徹「どうだ?行けるか?」

真理「うん。大丈夫。でも」

徹「よーし。温泉旅行だー!」

真理「ちょっと、ちょっと話をちゃんと聞いてよ〜。」

徹「あぁ〜ゴメン、ゴメン。どうした?」

真理「一緒に行く相手は私の高校の時の知り合いの名前を出したんだけど、温泉の場所を本当に行く場所を教えちゃったの。」

徹「なんだ、そんな事か。大丈夫、大丈夫。気にするな。もしも何かあったら俺の力で何とかしてやるよ。だから心配するな。」

真理「本当?それよりアナタの方は大丈夫なの?」

徹「俺か?俺の事は心配するな。真理が温泉に行けるんだから俺だって行けるさ。」

真理「何それ?意味が分からないわ。」

徹「大丈夫だ、って事だよ。」

真理「それならいいんだけど。とにかく楽しみにしているわ。」

真理は嬉しさイッパイで電話を切った。



望代「間違いなく浮気ね。」

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