スカバンburn!!02 -32- 〜あいつのことなら〜
昼食の間も翼は一言も喋らずさっさと食べ終え、先に民宿を出た。
――女子部屋
光「あれ?二人は?」
光希が部屋に戻るとそこに居たのは美弥だけだった
美「波音はトイレ。秋奈は…もう行ったみたい」
美弥は散らばった荷物をまとめながら答えた
光「そう…美弥?」
美「何ぃ?」
光「なんかごめんな、うちらほんまたまたま二人が居るとこ見ちゃって…」
美「あはは、まだ気にしとったん?もうええって」
光「でも…翼…」
美「こういうこと、何回もあったし、あいつの意味わからん怒りなんかもう慣れた。でもスパイはむかついたなあ…ほんまにうちらはたまたま会ってちょっと話してただけやねんで?……でも…あいつもだいぶ気にしとってんな」
光「え?」
美「うちはずっとあいつと一緒におるからさ、何でもわかってるつもりや。でもあいつはうちのことは全然分かってへんけどな」
光「美弥…」
美「よし!みっきー、そろそろ行こっか。波音はどうせタケと行くやろうし、先二人で行こう?」
美弥は譜面を抱え立ち上がると光希に笑いかけた
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