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続12の夜(上)

[515]  さんちゃん  2010-01-11投稿

人間とは弱いもので

一応小学生卒業までは
同級生とはしないという誓いも
一番自分の中で破られると脆かった


小学生の僕には
愛だ恋だはない

あるのは
貧弱な倫理観だけだ


今までは
当然年上しかも
5〜6歳上との関係から
同級生との関係になり
今までとは違う世界に足を踏み入れてしまった


運が悪すぎることに
岡崎の家も
僕の家も毎日
放置状態ゆえ外泊し放題


さすがに
毎日保健室はマズイから
毎日体育倉庫に楽しむ場所は変化した



僕はお姉様方に
厳しく指導されていたので避妊には最大限に
気を使った

いつしか
岡崎との関係が常習となり
学校にゴムを携帯して登校しだした



当時の担任は
若い女性の先生だった…

ある日
不幸にも僕は教室の棚にカバンを忘れた


担任の先生に悪意があったわけではないが

誰のカバンか確認したくカバンの中身を
先生はチェックしてしまった


先生がカバンの中の
ゴムを探しあてた時に

カバンの忘れ物に
気がつき教室に戻った僕と出くわした



先生から見て
僕は表裏の激しい子供として
いつも目を合わせることはなかった



野球を通じて
同級生とは仲良くしていたが
女の子としか遊ばない僕を少々不気味に思っていたようだ


しかも六年生の時は
夜な夜なのお姉様方とのコトで疲れはて

授業中は
いつも寝ているという有り様だった


しかし
児童会の役員選挙では
圧倒的多数で児童長になり


時として全校生徒を意のままに動かす僕に
恐怖を感じているようでもあった


先生は驚いたようだ


しかし
いくら僕でも
先生とはいえ女性を責める趣味はなかった



極力笑顔で先生に話しかけた

「先生そのカバンは僕のやから返してえな」



しかし先生は
予想だにしない対応で僕を驚かせた


〜続く〜

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