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幼なじみ 第15話

[343]  ち⌒い  2010-01-11投稿
-翔Side-

「...あれか」

俺は静かに
カ-テンを開く。

そこには
案の定、美紗季が
眠っていた。

ベットの隣の
椅子に座って
美紗季を見つめる。

全然起きない。

「昔から...
よく寝るよな-...」

そう呟いて
美紗季の顔を
じ-っと眺めた。

すると...

肌に白い筋が
ほんのり残っていた。

「な.んで...?」

しばらく考える俺。

「っ...まさか!」

白い筋のワケに
気付いてしまった。

「さっきのが...原因か?」

いやさっきのが
原因なのは間違いない。

でもなんで...?

鈍い俺には分かんない。

そんな事を
考えていると...

「...んぅ...」

美紗季が声をあげた。

ドキッ

やばいやばいっ

俺はとっさに
ベットの脇に隠れた。

その後すぐに
美紗季は起きた。

「ん-あ.れ?
あたし寝てたんだ...」

1人で喋りだす。

「こんなんじゃ...
教室行けないよ...」

美紗季...

「あ.頭痛いっ。
今日は帰ろ-かな...
でも...翔とちゃんと
話すべきなんだよね?」

やっぱり俺が...
俺が美紗季を
傷つけたんだな...

ごめん。

俺は心の中で呟いた...




傷つけた理由を
必死に探す俺-。

その時...

ゴスッ!

動揺して俺は
ベットに頭をぶつけた。

や.やべぇっ!


もちろんこの音は
美紗季にも
しっかり聞こえていた。

「え?誰かいるの?」

美紗季は起き上がって
あたりを見回す。

そして

「...え、翔...?」

俺は呆気なく
気付かれてしまった。

「み、美紗季...!」

「なんで、いるの?」

「いや、え-っと...
小原から聞いたから...」

ほんとは俺が
直接小原から聞いた訳
ではなかった。

悪い言い方をすれば
盗み聞き。

でもこの状況では
こういうしかなかった。

「そ、そうなんだ...
わざわざありがとっ。」

「あ-うん。」

しばらく沈黙が続く。

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