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二話 愛に飢えている少女と斧C

[260]  レトルト  2010-01-12投稿
播磨少年は殺気を感じたのだろうか、すぐさま落ちていた鉄のパイプを使い、少女の斧での攻撃を受け止めた。

「逃げろっっっ!!!!」

播磨少年は守に叫ぶ。

守はその言葉に従い、這い蹲りながらもその場を去った。






少し走った後、守は立ち止まり考えた。


何で僕は友達を置いて逃げ出した・・・・
怖いから?その場にいたとしても役立たずだから?
助かりたいから?
もし死んだらクラスのみんなになんて言えばいい
僕だけ逃げましたって言うのか?

これを・・・・

友達と言えるのか?


違うっ!!!!

そんなの友達じゃない!!!!

なんて・・・・


なんて僕は卑怯者なんだ・・・・



守はすぐさま方向を180°変更し、播磨少年のもとへ走った

全力で走った



「播磨君っ!!!!」



守がみたのは荒れ果てたコンクリートの壁、アスファルト、見事に真っ二つの鉄パイプ、それと播磨少年が傷だらけの状態で横たわり、その横で少女がいかにもその少年殺さんとばかりに斧を振り上げようとしている。


守は疾風のごとく播磨少年のもとへ走り、かばうように少女の前へ立ち止まった。

「馬鹿野郎・・・・逃げろっていったろ・・・・」

「ここで逃げたら僕は一生後悔する・・・・。それに僕らは友達だ。だから僕は君を助ける!!!!」


心に守るという勇気が満ちたとき、右手に強い光が放たれた。
その右手を見ると仮面をした不思議な人物から貰った盾が装着してあった。

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