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きみとあたしの恋愛事情1-3

[387]  佐村 真由  2010-01-13投稿
車の中、家までの帰路が、いやに長く感じられもどかしさを覚える。
2人きりで飲みに行けるなんて夢には見たかもしれないが、まさか現実に起こりうるとは……
鼓動の高鳴りも収まらぬまま家に帰ると、玄関には三歳半になる息子、海司(カイジ)が満遍の笑みで私を出迎えてくれた。
嬉しそうに靴を脱いでる私の足に絡み付いてくる。とても甘えん坊である。
私はその愛おしさに、思わず抱き上げると我が子の重みを感じながら居間へと入った。
子供を座布団の上に降ろすと、そのまま夕飯の支度をしている母の元へ行く。
「ただいま!お母さん、今日ちょっと出掛けて来るわぁ。会社の付き合いでさ〜。良いかな??」
まな板と向き合ってリズミカルな音を発てていた手が一瞬止まったが、何事も無いように、また動き出す。
「あら?早かったね。お帰りなさい。今日は夜バイト休みだっけ??たまに帰りが早いと思えばスグ出掛けるだなんて!!全く……早く帰って来なさいよ。海司は寝かしておくから。……」
その言葉を聞くと、まだ何か言い足りなそうな母を横目に私はそさくさと出掛ける準備をした。


約束の時間は8時。時計の針は7時半を回ろうとしている。そろそろ出発しなくては……。
支度を終えた私は海司に行ってきますの抱擁を交わすと車に乗り込み実家を後にした。

行き先はまだ決めていないがどうするのだろう??
何せ、相手は妻子持ち、二人きりでいるところを目撃さられたら周りは何とみるか……
ただでさえ普段から地元を出歩けば誰かしらに出会ってしまうような狭い世間だ。
嬉しさと背中合わせに不安も背負い込んで、私は待ち合わせ場所まで車を走らせた。

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