携帯小説!(PC版)

ヒトの心

[414]  アイ  2010-01-13投稿
人の心をあらわす真実の泉に手をひたした時、

その手が赤く染まったらどうしよう。

傷ついていたらどうしよう。

傷つけてしまっていたらどうしよう。

そんな臆病に振り回されて、私は時々動揺している。

手前勝手な考えだ。

自分が嫌われるのが怖くて、きっと本当はただそれだけ。

わかっていても、怖いものは怖かった。

人の心はいつでも闇に包まれていて、

滅多に本心には触れられないから。

想像して、推測して、慮って、

そうやって付き合っていくしかないんだろう。

だけどやっぱり悲しくて、

自分の鏡を探している。

探らなくても許される相手を。

語らなくても信じてくれる相手を。

面倒くさがりの私だから、

そんな風に楽をすることばかり考えている。

だけどそうしてばかりもいられないから、

やっぱりまずは自分から信じなきゃいけないんだろう

……なんて、わかったふりをしてうそぶいてみたり。

結局、居心地のいい巣を探しているだけなんだ。

さながらヤドカリのように。

でも固い殻にこもったら、人の心はますます遠ざかるのではないだろうか?

感想

感想はありません。

「 アイ 」の携帯小説

詩・短歌・俳句の新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス