携帯小説!(PC版)

碧 15

[269]  2010-01-14投稿
「ご注文はお決まりでしょうか?」

今日もbearでバイトの日。
あたしは一人でいる男の人に注文を聞きに行った。

「じゃあこれひとつ」
「かしこまりました。少々お待ちください」

「それと!」
「?」

あたしが離れようとしたら男は「待て」と言ってるような顔をする。

「何か…?」
「あのぉ、ここに中村愛美さんていますか?」

あたし?!

何この人…
まさかのナンパ?

「あ、別にナンパとかじゃないんで」

読心術?!

「あたしですけど…?」

あたしが不審な顔をして男の人に言うと男の人はパッと笑顔になった。

何…?

「兄貴…?」

あたしの後ろから何やら聞いた事がある声が…。

「お!智ぃー!」

智…?

あたしが振り向くと少し遠い所から高峰智があたしと同じように不審者を見るような目で男の人を見てる。

…って、

「兄貴?!」
「どーも、高峰一馬でーす」
その男の人、一馬さんは笑顔で自己紹介。

「え、本当にお兄さん?」
「そーだよ」

うわー、似てない…(性格が)
でも確かに一馬さんもカッコいいし顔は一応兄弟なんだって思う。

「で、何しに来たの…?」
「なんだよ、可愛い弟の働きっぷり見に来ちゃいけないの」


なんなんだ、この展開…。あたしもう着いていけない…。

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