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最期の我が侭

[260]  砂夜-saya-  2010-01-14投稿
うさぎが死んでいた。

横たわって動かない姿を見て

苦しまずに逝けましたか?

ふとそんなことを思う。

血の匂いが鼻をかすめ

電線にはカラスがたむろしてきた。

僕は回れ右をして

身近にある死と絶望に背を向ける。

…僕が死ぬ時は

せめて貴女の腕の中にいさせてと、我が侭をいいながら。

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