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ディフェンド? ”敵出現” 29

[334]  2006-08-16投稿
 「畜生・・・、晶め・・・!」
 と、言って龍華は船の壁を叩いた。
 「落ち着け龍華!」
 船を操縦していた藻が言った。
 「この先に、無人島がある。そこで少し休んだ方がいいんじゃないか?」
 「あぁ・・・。そぉだな」

 藻は、無人島の浜辺に船を止めた。無人島には木しかなかった。
 「うゎ・・・、何にもねぇな」
 船から降りた啓吾は、無人島を見て言った。 
 「本当だ・・・」
 と、怜が言った。だが、龍華は何かの気配に気づいたようだ。
 「いや・・・、そぅでもないみたいだぞ」 
 と、龍華が言うと森の奥から1人の少年が歩いてきた。
 「御前らか。晶様を狙っているのは・・・」 
 「誰だ・・・御前・・・」
 由宇が言った。その少年はズボンのポケットに手を入れて言った。
 「俺はリオ。晶様からの命令で、御前らを殺しに来たのさ」
 「なん・・・だと・・・」
 リオは、そぅ言うとニッと笑って右手を突き出した。すると、羽が出てきて一本一本が啓吾達目掛けて飛んできた。
 「!」
 由宇は、地面に手を付けた。すると由宇の前には大きな木の壁が立った。羽は壁に次々と刺さっていった。
 「皆、今のうちに早く!」
 由宇は啓吾達に言う。
 「御前はどーすんだよ?」
 「俺は、アイツと戦う」
 と、由宇が言うと、啓吾達は驚いた。
 「ダメだよ。由宇!死んじゃうよっ!」
 李那は、必死で由宇を止めようとしている。 
 「俺は、それを覚悟してココに来たんだよ」
 「由宇・・・」
 「さ。早く行ってください」
 と、由宇が言うと龍華と藻は船の方へ向かった。
 「由宇・・・、死なないでね・・・」
 李那が今にも泣きそうな顔で言った。
 「大丈夫だって」
 由宇はニッと笑って言った。啓吾と怜は李那を連れて船に乗り込んだ。それと同時に木の壁は消滅した。
 「チッ・・・。逃がしたか」
 「こっから先は、行かせねぇ・・・」
 「ハッ!お前を倒して行くさ!」
 
 由宇VSリオ
        戦闘開始!!!

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