コンピューターウィルス4
「キャー!!」 唐突に母親の叫び声が聞こえた。驚いた真里が急いで誠二の部屋に駆け付けたが、もう遅かった。案外広い誠二の部屋は血だらけだった。そこには15分前まで父親だった物体と母親の体があった。母親の体は何となく分かった。頭がぐちゃぐちゃにされていた。何かで殴られ続けたのだろう。父親なんて長時間殴られ続け服がなければ分からないほど、ひどい。一方誠二は座りながらパソコンの画面を見つめている「兄貴…どういうことだよ?」そう聞くと誠二はおもむろに立ち上がり、真里の方に向かって歩いてきた。誠二の目は異様なほど充血し真っ赤だ。(やばい…)本能的にそう思った真里は急いで逃げたし、家を飛び出した。周りの家からも叫び声や悲鳴が聞こえる。急に幼馴染みの麻理が心配になった真里は麻理の家に向かって走り出した…
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