旅の記憶(本土最南端 8 )
宮崎を目指す事にし、佐多岬展望台を後にしたブルと幸
駐車場を出、余り整備されていない道路を一キロも走らないうちに悲惨な光景を眼にする
対向で来た、カップルの車がウリボーを跳ねたのだ!!
突然出てきた猪の子に止まれず、跳ねてしまったのだろうが…
彼氏の方が運転席から出て来て凹んだフロントバンパーを撫でながら、「チキショー!急に出て来んなよ!あー凹んだよ」
彼女が助手席の窓を開け、顔を出し「ちょっと、車大丈夫なの?」
彼氏、「ああ、凹んだだけだから大丈夫だけど、あの猪!うっ!?気持ち悪い!」
彼女、「死んだの?速く行こう」
彼氏は車に乗り、佐多岬展望台に向かって行く
スレ違いザマ、ブルと幸はそのカップル達を見るが、何故か大笑いしていた
ブルと幸は道路で死んでいる猪の子の所でバイクを停める
無言でブルは死んだ猪の子を抱き抱え道路脇に一旦置き、穴を掘り始めると、幸も手伝い始めた
幸、「この猪…子供なのにね」
ブル、「あぁ、だからせめて、この地に埋めて挙げよう」
猪の子を穴に埋め、ブルはタバコを二本取り出し、火を着けて一本を「線香の代わり」と言って幸に渡した
幸、「ごめんね」と言ってタバコを挙げ、二人は手を合わせた
駐車場を出、余り整備されていない道路を一キロも走らないうちに悲惨な光景を眼にする
対向で来た、カップルの車がウリボーを跳ねたのだ!!
突然出てきた猪の子に止まれず、跳ねてしまったのだろうが…
彼氏の方が運転席から出て来て凹んだフロントバンパーを撫でながら、「チキショー!急に出て来んなよ!あー凹んだよ」
彼女が助手席の窓を開け、顔を出し「ちょっと、車大丈夫なの?」
彼氏、「ああ、凹んだだけだから大丈夫だけど、あの猪!うっ!?気持ち悪い!」
彼女、「死んだの?速く行こう」
彼氏は車に乗り、佐多岬展望台に向かって行く
スレ違いザマ、ブルと幸はそのカップル達を見るが、何故か大笑いしていた
ブルと幸は道路で死んでいる猪の子の所でバイクを停める
無言でブルは死んだ猪の子を抱き抱え道路脇に一旦置き、穴を掘り始めると、幸も手伝い始めた
幸、「この猪…子供なのにね」
ブル、「あぁ、だからせめて、この地に埋めて挙げよう」
猪の子を穴に埋め、ブルはタバコを二本取り出し、火を着けて一本を「線香の代わり」と言って幸に渡した
幸、「ごめんね」と言ってタバコを挙げ、二人は手を合わせた
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