もしも明日が3-1
【不知火】こと早稲田が仲間になって一週間。
資料室には新たな仲間が加わっていた。
「ねぇーつまんないですぅ」
そう言って机に座り足をバタつかせる彼女、氷室紗綾が現れたのは一週間前――竹藪事件の翌日だった。
資料室で昼食を摂っていた火葉たち。
不機嫌そうではあるが早稲田も一緒だった。
そんな時、爆弾が投下されたのだ。
「若ちゃーんっ、かーえでくーん!
たっだいまぁ〜!!」
シィン…
「おかえりなさい、紗綾。」
最初に沈黙、もとい静寂を破ったのは若菜だった。
「ただいま、若ちゃん♪」
「紗綾てめぇ…」
「きゃあ楓くんがまた怒ったぁ」
「その名で呼ぶなぁぁッ」
「…『楓くん』?」
「早稲田の名前よ。
彼、『早稲田 楓』がフルネームなの。」
火葉の疑問に肩を竦めて答える若菜。
そして彼女は『女の子みたいな名前で呼ばれるのが嫌なんですって。』と付け足した。
「何よー楓くんは楓くんでしょー!」
「連呼するなぁぁ!!」
楽しそうな紗綾に、終いには小銃を片手に紗綾を追い回す楓。
これは賑やかになりそうだ。
「待て紗綾ッ!
今日こそその減らず口、叩けないようにしてやる!!」
「きゃははっ
楓くんこわぁい」
…とまぁ、こんな経緯で紗綾がこの資料室に出入りするようになった訳である。
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