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デジログ使いと翁の鍵 第18ログ―宿敵―

[354]  白山こっこ  2006-08-16投稿
第18ログ―宿敵―\r

只でさえ学校では面倒事が多い。左腕の正体も隠し通さねばいけないし。そんな中、こんなに如何にもウザそうな一年に付きまとわれては…
恐らく俺の身体は保たねぇだろうな…
「せぇんぱいっ☆何考えてんのっ??」
「…ああいや…何でも」
如何にお前を追い払うか考えてた…なんて言えるか!!
「ぅおい!!2年の赤岸零太!!いるか!!!!」
大きな声で入って来たのは、3年の番長で有名な人物だった。
「…んんっ?先パイ、誰これー?」
その3年の真下に居た切助は、上を向いて反応する。
「あぁ?お前か?…いや、俺が用があんのはこんなヒョロッちい1年じゃねぇよ。お前だろ?」
と、番長は零太を指差して再び大きな声を張り上げた。
「おいてめぇ。ウチんとこの弟を可愛がってくれた事、忘れたわきゃねぇよな?」
「弟…?


…誰だっけ?」
…本当に忘れていたらしいが、弟とは冒頭(第1ログ参照)で零太にボロボロにされていた人物である。
「…うーん」
―…自分が半殺しにした人位覚えときましょうよ…―\r
「うっせぇ!」
「…本当に忘れたみてぇだな…それなら…
体で思い出さしてやらぁ!!!」
と番長は切助を押し退けて零太に襲いかかる。実際彼は3年を何度も殺しかけたので今度も返り討ちに会わせようと思っていた。
が。
「へへ…アンタみたいなクズ、先パイの手を煩わせるまでもない。
…さっさと死にな」
切助は今、たった今通り過ぎた番長の頭を鷲掴みにする。
「…あぁ?…っ!!??」
彼は鷲掴んだ頭をそのまま後ろへ倒し、自分の肩の高さまで来た頭の顎を狙って強烈なアッパーを食らわす。更に倒れ込んだ所で胸の中心目掛けて踵を振り落とした。
「!!!!」
そこはまるで骨がないかという程にベッコリと凹み、途端に番長は気を失う。これを見た零太は唖然。後ろの部下らしき人物も、クラスの人も皆唖然。
それを気にせず、切助は部下達を睨みつけた。
「次、ダレ?」
「ヒイっ!!!!」
彼らは悲鳴をあげて逃げて行った。
切助は部下が逃げた途端に顔を緩め、零太に笑いかけた。
「へへ♪どぉ、先パイ」
…どぉって…
んなもん知るかァ!
「…はは…」
零太は力なく笑みを零す。
こいつ、記憶失ってたよな?
…何故こうも俺の周りには化け物が集まるんだか…。
―零太殿も大概化け物ですからね―\r
「お前は黙ってろ!」

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