ZOIDS新世紀/ZERO5
「ストライク、レーザークロー!!!」金色に輝く爪が最後のレブラプターのカウンターサイズを捕らえ、システムフリーズ。「ライガー、行くぞ…」高く吠えて跳躍し、絶妙なバランスで壁を滑り降りていく。 〜少し前〜 「あーっ、もう!何なのよいったい!」愚痴っている場合ではありませんリノンちゃん。ガンスナイパーは落下中。「!?針…?」谷を駆け抜ける風が、谷底の岩を削って出来た針岩の絨毯。落ちればただではすまない。「うっそぉ…だーっ!ウィーゼルユニット!フルバーストォォォッ!!」最悪の状況を回避する方法、それは針岩を更に削って突起を無くす事。全ての弾薬を射ちまくった反動で、コックピットが揺れる。「うぅっ」『最悪の状況』は回避できたが、あの高さから地面に叩き付けられる衝撃は耐え難い。ましてやリノンは女の子だ。ビットやバラッド程、身体は頑丈に出来ていない。薄い意識の中で、リノンは呟いた。「はやく助けに来なさいよ、…ビット…」
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