携帯小説!(PC版)

YES 14

[244]  ゆう  2010-01-23投稿

忘れもしない、私たちの卒業式。

私は、この日を一生
忘れないと思う。




「あゆ、よかったね。来月からはトリマーの卵か」

「うん!ありがとう♪」
私は専門学校に合格した。もちろん松浦さんも。


「…あゆ、これ」

「カズが最後だったね」
カズから交換日記を受け取り、私は笑顔を見せた。

ページをめくろうとすると、カズが私の手を押さえた。

「あゆ、家に帰ってから読んでくれる?」

「?。うん」

「あゆはこれから映画部の仲間とごはん?」

「うん♪カズは?」

「私も陸部のやつと…」
「そっかぁ。…カズ、
また連絡するから!卒業してもまた遊ぼうね」



「…あゆ」



その瞬間、カズは私を優しく抱きしめた。



「カ…カズ?」



カズは私から体をゆっくり放すと、今にも泣き出しそうな、でも優しい笑顔で…


「あゆ、ありがとうね」


そう言うと、カズは教室を出ていった。



私は何か大事な事を、
大事なことを見落としている気がして…

胸が苦しくなった。



カズから渡された交換日記…


最後のページをめくった。



続く

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