桜の木とともに 本編34
次の日桜と美由紀さんは、一年ぶりに我が家にやってきた。
「桜ちゃん、早く元気になって遊び来てね?」
そう話す母の言葉に、
「はい、元気になったらすぐに来ます」
笑顔で答える桜。
「桜ちゃん、久し振りじゃな?」
後ろの方からじぃちゃんが来ていた。
じぃちゃんは一年前から、少しずつではあるが体を壊すようになっていた。
「おじいちゃん、大丈夫?顔色悪いよ」
心配する桜に、
「なぁに、これくらい桜ちゃんに比べれば屁じゃよ」
元気だと言わんばかりの仕草を取る。
すぐに桜は、
「本当におじいちゃん、大丈夫なの?」
私に聞くが、
「本人も言った通り、桜は心配しなくていいって」
彼女の頭をポンポンとたたいていた。
だが、じぃちゃんの命は残り僅かとなっているなど、私には知る由もなかった。
その夜だった。
じぃちゃんが倒れて病院に運ばれたのは。
「桜ちゃん、早く元気になって遊び来てね?」
そう話す母の言葉に、
「はい、元気になったらすぐに来ます」
笑顔で答える桜。
「桜ちゃん、久し振りじゃな?」
後ろの方からじぃちゃんが来ていた。
じぃちゃんは一年前から、少しずつではあるが体を壊すようになっていた。
「おじいちゃん、大丈夫?顔色悪いよ」
心配する桜に、
「なぁに、これくらい桜ちゃんに比べれば屁じゃよ」
元気だと言わんばかりの仕草を取る。
すぐに桜は、
「本当におじいちゃん、大丈夫なの?」
私に聞くが、
「本人も言った通り、桜は心配しなくていいって」
彼女の頭をポンポンとたたいていた。
だが、じぃちゃんの命は残り僅かとなっているなど、私には知る由もなかった。
その夜だった。
じぃちゃんが倒れて病院に運ばれたのは。
感想
感想はありません。