永久に§6§
日曜日。
サイの家は、最寄りの駅から30分歩いたところにある。
本当は車で迎えに来て欲しかったけど、自分から行くと言い出した手前、そう頼むのも気が引けた。
それに、あの馬鹿はまだ寝てるかもしれない。
メールや電話して機嫌を悪くさせる気は無かった。
「……やっと着いた〜。…でも、どうしよう?チャイムないし…。取りあえず、ノックしてみるか。」
一人ドアの前でぶつぶつ呟く私。
ノックを三回し、ドアを開けてみた。
「な〜んだ。起きてたんだ。」
目の前には下半身下着姿の、私の愛しの彼。
「30分前に起きたのや〜。まさかノックだけで起きるわけねぇべ。」
…しかも、私が想像してた以上に普通だった。
部屋は相変わらず半分散らかってて、隣の部屋には布団が敷いてある。
近々家を出ると言っていたわりには、正直に言って汚い。
「あ〜、寒いっ。」
そう言ってコタツの中に入りこむ。
そりゃ、下があんな状態なら寒いに決まっている。
もちろん、心の中だけのツッコミ。
「しかも、これ見てたのかよ。」
「これって何や。」
私の視界に入るテレビ画面。
DVDだろう。
映っているのは、…大分前のドラマだ。
「これ、何回見ても飽きねぇのや。コイツで4回目だ。」
「見すぎでしょ。」
呆れてものも言えない。
「ハルが見たいって言ってたDVDも借りて来たんだ。」
「別にいいのに。」
足元に置かれている、半透明のケース。
中に入ってるタイトルを見る。
…ホラーだ。
「よしっ。コイツも見終わったし、こっち見てみるか。」
もちろん、サイは前に一回見たことがある。
「一人にしないでね…?」
「大丈夫や。」
…その笑顔は信じられません。
「前と後ろ、どっちがいい?」
寒いので、私はコタツに入る事にした。
前に寝っ転がると、テレビが思いっきり見えちゃう。
ならば…。
「後ろがいい。」
チッという舌打ちが聞こえたのは、気のせいであろうか。
…一本目が終わったが、私が怖がって前にいるサイにしがみつき、テレビを見ようとしなかったのは言うまでもない。
サイの家は、最寄りの駅から30分歩いたところにある。
本当は車で迎えに来て欲しかったけど、自分から行くと言い出した手前、そう頼むのも気が引けた。
それに、あの馬鹿はまだ寝てるかもしれない。
メールや電話して機嫌を悪くさせる気は無かった。
「……やっと着いた〜。…でも、どうしよう?チャイムないし…。取りあえず、ノックしてみるか。」
一人ドアの前でぶつぶつ呟く私。
ノックを三回し、ドアを開けてみた。
「な〜んだ。起きてたんだ。」
目の前には下半身下着姿の、私の愛しの彼。
「30分前に起きたのや〜。まさかノックだけで起きるわけねぇべ。」
…しかも、私が想像してた以上に普通だった。
部屋は相変わらず半分散らかってて、隣の部屋には布団が敷いてある。
近々家を出ると言っていたわりには、正直に言って汚い。
「あ〜、寒いっ。」
そう言ってコタツの中に入りこむ。
そりゃ、下があんな状態なら寒いに決まっている。
もちろん、心の中だけのツッコミ。
「しかも、これ見てたのかよ。」
「これって何や。」
私の視界に入るテレビ画面。
DVDだろう。
映っているのは、…大分前のドラマだ。
「これ、何回見ても飽きねぇのや。コイツで4回目だ。」
「見すぎでしょ。」
呆れてものも言えない。
「ハルが見たいって言ってたDVDも借りて来たんだ。」
「別にいいのに。」
足元に置かれている、半透明のケース。
中に入ってるタイトルを見る。
…ホラーだ。
「よしっ。コイツも見終わったし、こっち見てみるか。」
もちろん、サイは前に一回見たことがある。
「一人にしないでね…?」
「大丈夫や。」
…その笑顔は信じられません。
「前と後ろ、どっちがいい?」
寒いので、私はコタツに入る事にした。
前に寝っ転がると、テレビが思いっきり見えちゃう。
ならば…。
「後ろがいい。」
チッという舌打ちが聞こえたのは、気のせいであろうか。
…一本目が終わったが、私が怖がって前にいるサイにしがみつき、テレビを見ようとしなかったのは言うまでもない。
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