携帯小説!(PC版)

季節

[406]  兼古 朝知  2010-01-25投稿

手袋に顔 押しあてて
雪の中を歩くのは
誰でしょう?
決して
貴女ではないのでしょう
しかし
貴女と重なるのです

「さよなら」言って
背を向けて
闇の中駆けていたのは
貴女でした
暗闇にいると思い出す
貴女もそうでは
ありませんか? ねぇ。

桜の花びら ちらほらと
春の中咲いてくさまを
見るのは僕
決して 元になど
戻らないのでしょう
決して 季節のように
廻りはしないのでしょう

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