未来の少年
屋上へ続く階段を一歩一歩踏みしめるように上がっていく。
「これで…終わるんだ…」
私は喜びと不安と恐怖の入り混じった感情を抱えたまま、階段を登り終えた。
その時
「鈴井真奈!」
突然後ろから名前を呼ばれた。振り返ると中学生くらいの男の子が私を見ていた。
「あなた、誰?」
「俺の名前は和哉、お前を助けるために20年後の未来から来た」
少年は悪びれる様子もなく、堂々と言ってのけた。
「未来?バカ言わないでよ。そんな嘘誰も信じないわ」
私は気にせず屋上の扉に手をかけた。
「今から飛び降りるつもりだろう?めろって言ってる」
私の心の中を見透かすように少年は言った。
「うるさいわねえ、ほっといてよ!!どうせ私なんかいなくなったって誰も困らないし悲しまないんだから…私はこの世界にいない方が良いの!」
少年は何も言わなかった。その代わり、手を捕まれて引き寄せられた。
「俺が困る、それだけじゃ不満か?」
私は答えることも出来なかった。だがその目の前で、屋上への扉は静かに閉じていった…。
「これで…終わるんだ…」
私は喜びと不安と恐怖の入り混じった感情を抱えたまま、階段を登り終えた。
その時
「鈴井真奈!」
突然後ろから名前を呼ばれた。振り返ると中学生くらいの男の子が私を見ていた。
「あなた、誰?」
「俺の名前は和哉、お前を助けるために20年後の未来から来た」
少年は悪びれる様子もなく、堂々と言ってのけた。
「未来?バカ言わないでよ。そんな嘘誰も信じないわ」
私は気にせず屋上の扉に手をかけた。
「今から飛び降りるつもりだろう?めろって言ってる」
私の心の中を見透かすように少年は言った。
「うるさいわねえ、ほっといてよ!!どうせ私なんかいなくなったって誰も困らないし悲しまないんだから…私はこの世界にいない方が良いの!」
少年は何も言わなかった。その代わり、手を捕まれて引き寄せられた。
「俺が困る、それだけじゃ不満か?」
私は答えることも出来なかった。だがその目の前で、屋上への扉は静かに閉じていった…。
感想
感想はありません。
「 水楼 」の携帯小説
- 【携帯版】多賀城[たがのき]の携帯サイトが完成しました。
- PC用小説サイト新設のお知らせ
- 「携帯小説!」がスマートフォンに対応しました
- 【状況報告】03/18の管理人現況
- 【ネット復活】更新再開
- 管理人です。
- サイトの新デザインを作ってみました。