ネットを間に5
レッドサンダーズから練習試合の申込みがあったのは、それから1か月後の事だった。 もちろんその目的を理解した監督は、連日瀬戸と石川のコンビ完成を急がせていた。
晴れた日の昼食後、和田がチームメイトの山下とテラスでお茶を飲んでいると、目の前の廊下を瀬戸が何人かの男女と連れだって食堂へ入って行くのが見えた。
誰かの言葉に大ウケしているところをみると職場ではうまくいってるらしい。
「…とことん、縁がないんだろうな」
「?女の子か。嫁さんの友達紹介するぞ?」
山下はようやく携帯から目を離して茶を飲んだ。
「嫁さんなんだって?」「今年こそレギュラー取り頑張れだって。瀬戸の調子悪くてホッとしたよ再就職も考えてたから」
和田には返す言葉がなかった。友人が助かるならいっそこのままでいいかもしれない。石川のトスに合わないふりをする奴など勝手にしたらいいと思うそばから、あの打撃音が聞こえてきて和田を悩ませた。
晴れた日の昼食後、和田がチームメイトの山下とテラスでお茶を飲んでいると、目の前の廊下を瀬戸が何人かの男女と連れだって食堂へ入って行くのが見えた。
誰かの言葉に大ウケしているところをみると職場ではうまくいってるらしい。
「…とことん、縁がないんだろうな」
「?女の子か。嫁さんの友達紹介するぞ?」
山下はようやく携帯から目を離して茶を飲んだ。
「嫁さんなんだって?」「今年こそレギュラー取り頑張れだって。瀬戸の調子悪くてホッとしたよ再就職も考えてたから」
和田には返す言葉がなかった。友人が助かるならいっそこのままでいいかもしれない。石川のトスに合わないふりをする奴など勝手にしたらいいと思うそばから、あの打撃音が聞こえてきて和田を悩ませた。
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