リレー小説「ある物語〜3〜」:唯沙
「姫様!」
その声でトーコは大木の穴から出たことに気付いた。
トーコは辺りを見渡した。
そこには綺麗な町並みが広がっていた。
市場のようなところで人々は美女に向かって次々に
「姫様!!」
と声をあげていた。
トーコはこの美女がここでは姫様だと認識した。
そしてトーコは握りしめていた手をぐいっとひっぱって美女を振り向かせた。
「トーコ。
大丈夫。
ここは私の国よ。」
トーコは
「国?」
と頭を悩ませた。
トーコの世界にはそんな言葉はなかったのだ。
すると姫様と呼ばれる美女は答えた。
「トーコのいた世界とは違うのよ。
時間も世界もね。
トーコのいたところではあの大木が世界と時空を渡るきっかけ。
そして渡れるのは決められた人だけ。
トーコ。
あなたは特別なのよ。」
特別…。
トーコは特別と言う言葉を心の中で繰り返した。
そして母の言葉を繰り返し考えた。
母も同じことを言っていた。
トーコは少しだけ自分が特別だと実感し始めた。
その声でトーコは大木の穴から出たことに気付いた。
トーコは辺りを見渡した。
そこには綺麗な町並みが広がっていた。
市場のようなところで人々は美女に向かって次々に
「姫様!!」
と声をあげていた。
トーコはこの美女がここでは姫様だと認識した。
そしてトーコは握りしめていた手をぐいっとひっぱって美女を振り向かせた。
「トーコ。
大丈夫。
ここは私の国よ。」
トーコは
「国?」
と頭を悩ませた。
トーコの世界にはそんな言葉はなかったのだ。
すると姫様と呼ばれる美女は答えた。
「トーコのいた世界とは違うのよ。
時間も世界もね。
トーコのいたところではあの大木が世界と時空を渡るきっかけ。
そして渡れるのは決められた人だけ。
トーコ。
あなたは特別なのよ。」
特別…。
トーコは特別と言う言葉を心の中で繰り返した。
そして母の言葉を繰り返し考えた。
母も同じことを言っていた。
トーコは少しだけ自分が特別だと実感し始めた。
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