air 27
「この剣…でかいな。」 レックスは店の奥に置いてある剣を手にした。 「重っ!!」 あまりの重さに剣を落としてしまった。 「それは普通の人間じゃ使いこなせねぇよ。」 ローが近寄ってきた。 「え、じゃあこれ飾りか何か?」 「それはドラゴンスケイル専用の剣だ。竜族の馬鹿力じゃないとあつかえない。それに長すぎるだろその剣。」 その剣は普通の剣の2倍近く長く重かった。 「そういやあいつ妙にでかかったしなぁ。あいつにはピッタリだな。」 「あいつ?お前らドラゴンスケイルを見たことあるのか?」 ローは眉をひそめ聞いてきた。 「あぁ、すぐにどこか行っちゃったけどな。」 レックスはそう言いながら剣を重そうに元の場所に戻した。 ローは少し驚いているようだった。 レックス達は店を出るとしばらく街の中を歩いた。 「宿のほうは用意してあるから後は好きにしていいぞ」 ローは突然立ち止まり言った。 「ロー達はどこに?」 「俺らはちょっと用事がある。宿はここをまっすぐ行ったとこにあるから。」 そう言うとローとゼスは狭い路地に入っていった。 宿に入ると無愛想な男が立っていた。 「4人、ローの言ってたやつらだな?」 レックスは小さくうなずいた。 男は「こっちだ」と言って4人を部屋に案内した。 部屋の中は以外と広い。 「悪いがこの部屋しか空きがないんだ。」 4人は顔を見合わせた。 「私は大丈夫だけど…。フィーは?」 フィーは小さくうなずいた。 フィーとレイはベッドを使いレックスとハウィーは床に寝ることになった。
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