永久に§14§
そんな事を考えていた翌日の夜の事だった。
サイから連絡が来た。
『ケータイまだ復活しないんだよ。』
苦笑いを浮かべている気がするサイ。
私もつられて笑ってしまった。
「それは…ドンマイだね。」
ここまで来ると、呆れて何も言えない。
『誕生日も仕事だしや〜。』
「可哀想に。」
このままではサイの誕生日にメールも送れないし、バレンタインデーもチョコを渡せなくなってしまう。
私は思わず頭を抱えた。
『寂しい人間なのや〜。』
返す言葉さえ思い浮かばない。
『俺はそのうち死ぬんだな。』
ぽつりともらしたサイ。
私は、その言葉を聞いて絶句した。
「何でそんな事言うのさ。死んじゃ駄目だよ。サイがいなくなるなんて嫌だからね。」
目に涙を浮かべながらサイに訴える。
『まっ、多分大丈夫だと思うけどね。それに冬は雪が危ないからさ。何かあってからじゃ遅いと思って。』
淡々と話すサイ。
――私はその何かがあって欲しくないから言ってるのに…。
もちろん、サイに伝わる訳がない。
『まっ、ハルのお腹にいる俺の子供を俺だと思ってな。』
――ちょっと待て。今コイツなんて言った?
「子供なんてできてるわけないじゃん!」
『でもまだあの日は来てないでしょ?(笑)』
「そっ、それはそうだけどさ…。」
言葉に詰まり、言い返せない。
だが、お腹にサイの子供がいようといまいと、サイがいなくなって良い理由にはならない。
『まっ、俺の分まで頑張ってね。』
「サイの分までなんか頑張らないから。」
縁起でもない事ばかり言うサイを、思わず叱りたくなる。
「サイが死んだら、私が道連れになってあげるから。」
『そんなの俺が許す訳ないでしょ〜。あと、俺がいなくなっても自分を傷つける様な事はしちゃ駄目だからね。俺の努力が全部パアになるから。』
「…何もしないから、生きてて…。」
今日の会話は始終そんな状態だった。
私には、彼の無事を祈る事しか出来なかった。
サイから連絡が来た。
『ケータイまだ復活しないんだよ。』
苦笑いを浮かべている気がするサイ。
私もつられて笑ってしまった。
「それは…ドンマイだね。」
ここまで来ると、呆れて何も言えない。
『誕生日も仕事だしや〜。』
「可哀想に。」
このままではサイの誕生日にメールも送れないし、バレンタインデーもチョコを渡せなくなってしまう。
私は思わず頭を抱えた。
『寂しい人間なのや〜。』
返す言葉さえ思い浮かばない。
『俺はそのうち死ぬんだな。』
ぽつりともらしたサイ。
私は、その言葉を聞いて絶句した。
「何でそんな事言うのさ。死んじゃ駄目だよ。サイがいなくなるなんて嫌だからね。」
目に涙を浮かべながらサイに訴える。
『まっ、多分大丈夫だと思うけどね。それに冬は雪が危ないからさ。何かあってからじゃ遅いと思って。』
淡々と話すサイ。
――私はその何かがあって欲しくないから言ってるのに…。
もちろん、サイに伝わる訳がない。
『まっ、ハルのお腹にいる俺の子供を俺だと思ってな。』
――ちょっと待て。今コイツなんて言った?
「子供なんてできてるわけないじゃん!」
『でもまだあの日は来てないでしょ?(笑)』
「そっ、それはそうだけどさ…。」
言葉に詰まり、言い返せない。
だが、お腹にサイの子供がいようといまいと、サイがいなくなって良い理由にはならない。
『まっ、俺の分まで頑張ってね。』
「サイの分までなんか頑張らないから。」
縁起でもない事ばかり言うサイを、思わず叱りたくなる。
「サイが死んだら、私が道連れになってあげるから。」
『そんなの俺が許す訳ないでしょ〜。あと、俺がいなくなっても自分を傷つける様な事はしちゃ駄目だからね。俺の努力が全部パアになるから。』
「…何もしないから、生きてて…。」
今日の会話は始終そんな状態だった。
私には、彼の無事を祈る事しか出来なかった。
感想
感想はありません。