ふれる…ゆれる…
プルルゥ…プルルゥ…
こんな時間に珍しく
ひとみちゃんからの電話。
「久しぶり!こんな時間に珍しいじゃん!どうしたの?何かあったの?」
「オネェ!元気?ちょっと今、ともクンの店で飲んでるんだぁー」
だいぶアルコールが入ってご機嫌な模様…。
まぁ今日はこの後仕事は
奇跡的に入ってないし
可愛い妹分のお呼びだし
一丁、一緒に飲んでやろうかなぁ…。
そして私はタクシーに
乗って煙草を吸いながら
いつも見慣れた夜の街を
見ながらふっと考えた…。
大好きな元カレ…
今何してるんだろ…。
別れて一年も経つのに
全然忘れられなくて
毎日、彼の事を考えてた。
そうして考えてる間に
ともひろのバーに着いた。
黒の仰々しい扉をそっと
引くと細長い廊下を歩くとやっと店のフロアーが見える。
私がこの店にやってくるのは、かれこれ半年ぶりだ。色んな店に飲みに行くのだが、何故かあまりここは足が向かなかった。
ソファー席の真ん中に
彼女は座って煙草を吸いながら、シャンパンを飲みながら私を待っていた。
いつ見ても実に彼女は
可愛く魅力的だ。
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