ふれる…ゆれる…2
「ひとみちゃん!久しぶり元気だった?」
と、私はソファーに座りながら早口で聞いた。
「うん。オネェこそ元気?最近どお?」
「最近ねぇ…別に相も変わらず平凡な毎日ですって感じ…」
すかさず、ひとみが聞いた「パパ元気?」
そう私は既婚者なのだ。
それも8年越しの同棲をへて、二年前に籍を入れたのだ。とりあえず結婚して安心が欲しかったのだ。
周りから見ればすごい理想の夫婦らしい。
たしかに、主人は優しく私の事を大切に自由にしてくれる。
「君は働いてる方が生き生きしてるし、それに何より若々しくて可愛くいれる、そんな女がいいよ」
だから朝帰りしようと泥酔して帰ろうと全く怒らない好き過ぎて何も言えないのだ。
逆の立場じゃなくて本当に良かったって毎回思う。
私はひとみに向かって
「元気だよ!お互い家ではあまり喋らないからないからさぁ。でも多分元気だよ」
私は自分で手酌しながら
シャンパンをつごうとした所に、ともひろが来た。
「すみません!ネーさん!僕がつぎますよ!」
「じゃ、ヨロシクねぇ」
流石プロ上手く綺麗に注いでくれた。
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