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沈日に消える王

[432]  となりのトトりん  2010-02-13投稿
終末(おわり)の鐘が鳴り響き

朱い沈日(ゆうひ)に

飲み込まれそうになりながらも

羽を休めない鴉は

鐘の音の聞こえない

安息の地帯(ばしょ)へ

逃げ続ける


どんなに翼を羽ばたかせ

あてもなく泳いでも

きっと鴉(きみ)は見つけられない

ユートピアもエデンも

鉄屑に埋もれて
もう
誰にも見出せないから

でも君は

例えそうだとしても

鐘の音が騒がしく打たれ

鴉(きみ)の啼き声が

掻き消されても


飛び続けろ

鴉(きみ)は籠を持たない

沈日に消える王だから

僕?

僕にはもう
鐘の音が
うるさすぎたから…


今 

空虚な心に

終末の鐘が木精する

--------------

誰にでも
応援したくなる人は
いるのではないでしょうか。
例えば幾つになっても諦めない心を持つ強い友人や
自分にはできない恋を愛に変えて形にできる

そんな人達は
弾かれ易い世の中だけど
本当は羨ましいだけでしょ?
羨望を嫉妬に変えないで
認めたら?
って自分で言える程、偉くはないですが
声にできない分、言葉にしようと書いた歌です。

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