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LOVE WATER《ラブウォーター》3

[310]  REINA  2006-08-19投稿
好きとか
嫌いとか
もう、考えたくない。
二度と。
―――――\r

『姫依〜まじゴメンってば〜』
…教室につくと、あたしを追ってきた真希がすぐにそう謝る。
思わず
〔それ何回言った?〕
と言いかける。

でも、その言葉はガンという大きな音にさえぎられた。

……教室の扉を蹴った音。
……蹴ったのは隼人…………。

朝、中村に怒られたからだろうか、
あからさまに機嫌が悪そうな顔、眉間が歪んでいる。

そんな隼人の様子を見て、凍りつく教室…
重苦しい雰囲気に包まれている。

『は、隼人…その髪はナイっしょ〜…は、はは…』
―少しでも教室の雰囲気を良くしようと(?)
真希は顔をひきつらせながらも無理に笑いながらそう言った。
あたしは「馬鹿真希。」と心の中で舌打ちをした。

「…あ゛ァ?……お前には関係ねェだろーがよっ!!!」

隼人は真希にそう言いながら…
……片手でひょいっと椅子を持ち上げ、窓に向かって投げる。
ガシャーンと硝子が砕ける音が耳にうるさい。

あたしは横目でちらりと真希を見た。
今にも泣きそうな顔、…大体真希に悪気はないのだ。

「ハッ!中学ン時ハブられてたクセに、偉そうにしゃしゃってんなよ」

隼人が真希に向かって意地悪く笑いながらそう言う。
…それを聞いた時、あたしの体が自然に動きだしてしまった………

『…るせーんだよチャラ男!あたしのダチ泣かすんじゃねーよ!!』

……気がついたら、そう叫びながら隼人の顔面にパンチをしていた。

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