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LOVE WATER《ラブウォーター》4

[334]  REINA  2006-08-19投稿
あたしはホンモノの馬鹿だ…
あたしのバカあたしのバカ……

あたし、今何やってんだ…

―*―*―*―*―\r

―あたしが殴った反動で、ガターンと倒れる隼人の体。
その体が当たって同時に倒れる机と椅子…

クラスの女子は「キャアァァー!!!」と甲高い声をあげる。
男子は「と…止めに入らなくては…」と言った感じだろうか?
真希は呆然とあたしと隼人を見ている。

……あたし、何やってんだよ。

「っ…何すんだよ…」
隼人は口元にできた傷を親指で拭いながらそう呟く。
「だっ……ご、ごめん!!…………」
あたしは思わず隼人に駆け寄って、絆創膏を手渡す。

「…自分が殴ったクセに心配すんじゃねーよ……」
―隼人は『…痛ってー』と呟きながらそう言う。

…………微かに口元が、
笑っている…??

「ま、まじごめん…皆も……」
あたしはそう言いながら倒れた机を片付ける。馬鹿みたい…。

「隼人…ごめん…あの……」
―よく考えるとあたしはあの時相当パニくってたと思う。
でも、そんなあたしの思考が完全に停止したのは、

「は?許すわけねーじゃん。」

…隼人があたしの手を握って、ニヤリと笑った瞬間だった。






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