携帯小説!(PC版)

一人

[1202]  ゾン  2010-02-20投稿
いつも通り学校に行く、友達に挨拶するが返事がない…

いつも意地悪する男子も何もして来ない

皆私を無視する

生徒どころか、先生までも私を無視する…

誰とも話さないまま、帰りのホームルーム

今日のお見舞い誰が行きますか?

先生が私の名前と、お見舞いの事を話す…

事故にあって3日目だが、いまだに意識が戻らないそうだ

先生の話は私には理解できない

しかし、大事な事を忘れてる気がする…

何だろう…?
思い出そうとしても、全く思い出せない

考えてる間に、友達が手をあげ、お見舞いに行く人が決まる

そこに行けば全てが分かるはず…

友達の後に続いて歩くが、足が進まず意識が薄れていく

気が付けば再び学校に
今日も誰も私の存在に気付かない

そんな日々が続き
いわゆる透明人間な日々を楽しみ始めた

そんなある日の放課後
窓辺で下校する生徒を眺めていた時…

お前いつまでココに居るんだ?

突然声をかけられ驚いた

私の存在は誰にも見えないハズなのに!?

振り向くとクラスメイトの男子…

このままココに居続けたら、本当にあの世に連れていかれるぞ!!

久しぶりに人と話す

生きたいと願うんだ、そうすれば戻れる…

教室のドアが閉まり出ていく

私はこの生活の方が好きだ、もとの世界には戻りたくない!!

次の瞬間、空間から沢山の黒い手が現れ私の体を包み込む…

その手は、次々に肉をちぎっていく

床に大量の血をばらまきながら、腕や足や腸などが持っていかれる

痛みは感じないが
瞬く間に無惨な姿に変わり始める

口からも大量の血を吐き散らかし、下半身はすでに無く、片腕で悶え這う

私は恐怖に怯えながらも生きたいと願ったが、やがて力尽きた…

目が覚めた時には、病院のベッドだった

目が覚めた瞬間、家族達が笑顔で私を包み込む

しかし、下半身と片腕が動かない…丁度持ってかれた箇所と同じだ

その日以来、下半身と片腕マヒの生活で、家族は治ると信じている…

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