パラレルファンタジア 第三章(1)消えない影2
アイリが振り向いた先には、黒色の体表をした体長2メートルはあるだろうか、狼のようなディアーガが暗闇から赤い目を光らせ姿を現す。
「ふん、こんなのただの犬じゃない」
(いや…犬ではないし、あんなの見たことないよ…)
「ま、どうでもいいわ。すぐに終わらせてあげるわよ」
「歴戦の武器よ我が使い手となり己の錆を落とそう…召還!!」アイリが召喚呪文を唱える。
魔法陣ができた空間に手をいれ大きな剣を取り出す。
「バスターソード召喚!」
それは、剣身が幅広くところどころに錆がついた大剣だった。
自らの危険を察知したのかディアーガが、アイリに向かって手足の鋭く尖った爪と漆黒の牙を向け、飛びかかる機会を狙っている。
アイリは、いかにも重そうな剣を両手で強く握りしめる。
「いい度胸じゃない!」
「グォォー」
ディアーガは不気味なうめき声を上げると、こちらに猛スピードで飛びかかってくる。
アイリは、すかさず大剣を大きく振るい飛びかかってきたディアーガをなぎ払うが、残像とともにディアーガが黒い霧となって消える。
(アイリ? 倒したのか?)
心の中でアイリに問う
(何か違う…ディアーガを斬った感触がしないの)
「グルル〜」
さっきのディアーガの複数の不気味な声が今度は周囲から聞こえる。
「!」
(アイリ! どういうこと?)
いつの間に周囲を先程と同じ姿をした複数のディアーガに囲まれてしまった…
「く…」
アイリは一瞬戸惑うが、素早い動きで次々と大剣を振るい複数のディアーガを斬る。
だが、その攻撃も虚しく斬られて消えたはずの複数のディアーガが目の前にまた姿を現す。
(どうなっているのアイリ?)
「ん〜わからない…」
アイリが途方に暮れていると、管理局の人からの念話が聞こえてきた。
「そこの駐車場から道路に出て、右に曲がって…仲間と合流して」
「わかったわ! 仲間が向かっているのね!」
アイリは、目の前のディアーガ達を飛び超え駐車場をぬけて、人の気配のない道路を走る。それをディアーガ達が追いかける。
「次の50メートル先十字路右に曲がって…もう一人のハイアーが向かっている…」
「わかったわ!」
「ふん、こんなのただの犬じゃない」
(いや…犬ではないし、あんなの見たことないよ…)
「ま、どうでもいいわ。すぐに終わらせてあげるわよ」
「歴戦の武器よ我が使い手となり己の錆を落とそう…召還!!」アイリが召喚呪文を唱える。
魔法陣ができた空間に手をいれ大きな剣を取り出す。
「バスターソード召喚!」
それは、剣身が幅広くところどころに錆がついた大剣だった。
自らの危険を察知したのかディアーガが、アイリに向かって手足の鋭く尖った爪と漆黒の牙を向け、飛びかかる機会を狙っている。
アイリは、いかにも重そうな剣を両手で強く握りしめる。
「いい度胸じゃない!」
「グォォー」
ディアーガは不気味なうめき声を上げると、こちらに猛スピードで飛びかかってくる。
アイリは、すかさず大剣を大きく振るい飛びかかってきたディアーガをなぎ払うが、残像とともにディアーガが黒い霧となって消える。
(アイリ? 倒したのか?)
心の中でアイリに問う
(何か違う…ディアーガを斬った感触がしないの)
「グルル〜」
さっきのディアーガの複数の不気味な声が今度は周囲から聞こえる。
「!」
(アイリ! どういうこと?)
いつの間に周囲を先程と同じ姿をした複数のディアーガに囲まれてしまった…
「く…」
アイリは一瞬戸惑うが、素早い動きで次々と大剣を振るい複数のディアーガを斬る。
だが、その攻撃も虚しく斬られて消えたはずの複数のディアーガが目の前にまた姿を現す。
(どうなっているのアイリ?)
「ん〜わからない…」
アイリが途方に暮れていると、管理局の人からの念話が聞こえてきた。
「そこの駐車場から道路に出て、右に曲がって…仲間と合流して」
「わかったわ! 仲間が向かっているのね!」
アイリは、目の前のディアーガ達を飛び超え駐車場をぬけて、人の気配のない道路を走る。それをディアーガ達が追いかける。
「次の50メートル先十字路右に曲がって…もう一人のハイアーが向かっている…」
「わかったわ!」
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