来世で逢いましょう
「澪ちゃん、ジンライムもう一杯貰おうかな」
「ハーイ、ただいま」
中国を逃げるように出国した後藤は、ホテルを転々としながら日本に滞在を続けていた。身元を消してしまった彼は戸籍が無く、住居を借りようにも働き口を探そうにもどうにも手立てが無かった。
もし出来る事なら澪と一緒になり、ひっそりと日本で暮らしたい…そんなふうに思っていたが、何より彼女に心底惚れていた彼は、彼女を利用する気持ちよりも、純粋に彼女と一緒になりたかった。
後藤は各地のホテルを転々としながらも、毎週末には必ず博多にある澪の店に足を運んでいた。
(続く)
「ハーイ、ただいま」
中国を逃げるように出国した後藤は、ホテルを転々としながら日本に滞在を続けていた。身元を消してしまった彼は戸籍が無く、住居を借りようにも働き口を探そうにもどうにも手立てが無かった。
もし出来る事なら澪と一緒になり、ひっそりと日本で暮らしたい…そんなふうに思っていたが、何より彼女に心底惚れていた彼は、彼女を利用する気持ちよりも、純粋に彼女と一緒になりたかった。
後藤は各地のホテルを転々としながらも、毎週末には必ず博多にある澪の店に足を運んでいた。
(続く)
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