携帯小説!(PC版)

碧 49

[271]  2010-02-27投稿
「良かったんですか?」

誰もいない夜の公園であたしと高峰智はいた。

「もう、良いのー!!!!(泣)」

和樹に散々
暴言を吐いた後、
あたしは何故か
涙が止まらなく
なってしまい、
一部始終を見ていた
高峰智が仕方ないと
言った様にあたしの
手を引いてここまで
連れてきてくれた。


「グスッ…」

涙と同時に鼻水も止まらない。

ああ…だらしない女だ…。


「もう良いならなんでそんなに泣いてんの」


彼はたまにタメ口になる。

少し距離が縮まった気がして嬉しい瞬間だ。


「…分かんない…」


あたしがそう言った後、彼はため息を吐いた。


「今日はとりあえず帰りましょ」


そう言って高峰智は座っていたブランコから立ち上がった。

あたしも素直に立ち上がった。


…つもりだった。

「中村さん?」

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