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セツナ雪

[285]  雪片 美和  2010-03-01投稿

あなたと出逢い別れたこのことの思い出を考えるだけで泣きそうになる。
それはある年の9月、私の学校に転校してきた五十嵐 祐也と言う彼が私を変えてくれた。
初めはただ席が隣なだけだった。ところが彼が転校して来てから1週間たった日突然、雨が降ってきた 案の定傘は持ってなかった。
家まで遠くないから少し走ることにした。
だが途中で2、3回転けてしまった…
その時、私には雨がかかってなかった、不思議に思い上のほうを見ると彼が立っていた。
彼は「風邪を引くから早く帰って風呂入れよな」と傘を私に突きつけてどこかに行ってしまった。

翌日、昨日の雨のせいで風邪をこじらしてしまった私は仕方なく学校を休んだ。夕方に先生から電話があった「おー大丈夫か?五十嵐も学校休みだから心配したんだぞ!だからちゃんと温まって寝ろよ」と優しく言ってくれた。彼はこんな私のために傘を貸してくれたんだと思うと心が温かくなった。

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