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瀉血―カタルシス―

[351]  ブランキー  2010-03-01投稿
精神は蝕まれ、
やがてこの両目は
太陽の眩しささえ
煩わしく感じた。

この両目は
美しいものの
その価値にすら
気付けずに、

飾りの両目を
私は潰した。

鼓膜をすりぬけた
悲しい音は
内側から私の傷口を
優しく広げて、

肉体はゆっくりと
引き裂かれてゆく。

そして私の精神は
行き場を失い
途方に暮れる。

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