瀉血―カタルシス―
精神は蝕まれ、
やがてこの両目は
太陽の眩しささえ
煩わしく感じた。
この両目は
美しいものの
その価値にすら
気付けずに、
飾りの両目を
私は潰した。
鼓膜をすりぬけた
悲しい音は
内側から私の傷口を
優しく広げて、
肉体はゆっくりと
引き裂かれてゆく。
そして私の精神は
行き場を失い
途方に暮れる。
やがてこの両目は
太陽の眩しささえ
煩わしく感じた。
この両目は
美しいものの
その価値にすら
気付けずに、
飾りの両目を
私は潰した。
鼓膜をすりぬけた
悲しい音は
内側から私の傷口を
優しく広げて、
肉体はゆっくりと
引き裂かれてゆく。
そして私の精神は
行き場を失い
途方に暮れる。
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