クリスタルクラッシュ2―?
「さて…もういいでしょう。リリア、彼の処遇を決めて下さい」
エナンは軽く咳払いをして、リリアに決断を促した。
リリアは我に返ると、
「難しいわ…」
と、途方に暮れたような顔で首を横に振った。
「私の意見で良ければ参考程度に聞いて頂けますか?」
「良いわよ。言ってみて」
「彼を我々の仲間として迎える、というのはどうでしょうか?」
「は!?」
ダリル、リリア、ザックの三人は一様に驚きの表情を浮かべた。
「ち、ちょっと待て!こいつは賞金稼ぎだぞ?仲間にしてもし裏切られたどうするんだ!?」
ダリルは怒気の混じった声でエナンに詰め寄った。
「仲間にするからこそ、意味があるんです」
エナンは涼しい顔でそう言うと、銀縁眼鏡の位置を指で整えた。
「まず、賞金稼ぎシステムとはどのようなものか。ルールブックにはこう書かれています。『賞金稼ぎはいかなる事情があろうとも賞金対象者と協力関係にあってはならない』とね」
「なら尚更、こいつは仲間にできないじゃないか」
「これには続きがあるんです。『但し、賞金対象者を捕まえる認定証を保持していない者はその限りではない』と。つまり、リリアさんを賞金対象としていなければ、仲間になる事も可能なのです」
「へぇ…そうなんだ…」
ザックは感心して、小さく頷いた。
「お前…このルールを知らなかったのか?」
ダリルは呆れたような表情で、ザックに目を向けた。
「いや、まだルールブックさえ読んでなくて…」
「…」
「ザックさんはリリアの認定証を受けていますか?」
「受けてないです」
ザックは首を横に振った。
エナンは軽く咳払いをして、リリアに決断を促した。
リリアは我に返ると、
「難しいわ…」
と、途方に暮れたような顔で首を横に振った。
「私の意見で良ければ参考程度に聞いて頂けますか?」
「良いわよ。言ってみて」
「彼を我々の仲間として迎える、というのはどうでしょうか?」
「は!?」
ダリル、リリア、ザックの三人は一様に驚きの表情を浮かべた。
「ち、ちょっと待て!こいつは賞金稼ぎだぞ?仲間にしてもし裏切られたどうするんだ!?」
ダリルは怒気の混じった声でエナンに詰め寄った。
「仲間にするからこそ、意味があるんです」
エナンは涼しい顔でそう言うと、銀縁眼鏡の位置を指で整えた。
「まず、賞金稼ぎシステムとはどのようなものか。ルールブックにはこう書かれています。『賞金稼ぎはいかなる事情があろうとも賞金対象者と協力関係にあってはならない』とね」
「なら尚更、こいつは仲間にできないじゃないか」
「これには続きがあるんです。『但し、賞金対象者を捕まえる認定証を保持していない者はその限りではない』と。つまり、リリアさんを賞金対象としていなければ、仲間になる事も可能なのです」
「へぇ…そうなんだ…」
ザックは感心して、小さく頷いた。
「お前…このルールを知らなかったのか?」
ダリルは呆れたような表情で、ザックに目を向けた。
「いや、まだルールブックさえ読んでなくて…」
「…」
「ザックさんはリリアの認定証を受けていますか?」
「受けてないです」
ザックは首を横に振った。
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