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旅の記憶(広島 3 )

[303]  ヒロ  2010-03-02投稿
原爆ドームに来たブルは道路にバイクを停め、ドームの周りを歩く
ドームの裏側に流れる河川が眼に入ると、ブルは小学生の頃に読んだ、図書室唯一のマンガを思い出していた
そのマンガは原爆で被爆した者達の悲惨さを描いており、その中に被爆者が水を求めて、河川へ大勢の人が飛び込んみ流れて行く絵を思い出していた
ブル、「原爆ドームは原爆の象徴だが…この川も死体の山だったのだろうか…」
ブルは河川を眺め、手を併せる

その後、ブルは街中を走り周り、東京へと帰り足となるはずが、街外れの国道で…
少年、「腹減った…」と、地図をバイクの上で見ているブルの後ろで倒れる
ブル、「ん?おいおい、大丈夫か?」
薄汚れた少年は靴も泥だらけ、歩いて何処かへ行く積もりらしいが、腹が減ったか、疲れたか、ブルの後ろで倒れた
ブルは安否を確め「ちょっと待っろ」と、近くのコンビニまで行き、水とおにぎりを買い少年に渡す
少年、「ありがとう」と言い、水飲み、おにぎりを頬張る
ブル、「初めて本当に飢えてる奴見たよ。しかしこれから何処か行くのか?」
少年、「うん、下関!家に帰る」
ブル、「歩いてか?」
少年、「まあね、金無いし…」
ブル、「おいおい…」

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