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desteny??

[241]  meeco  2010-03-02投稿
「ほんとに、一年前に逢っただけだって・・・。麗華は、それ以外にも、私が中川さんと逢ってるんじゃ無いか?って言ってるの?」

身体の震えが止まらなかった。茉莉子に悟られぬ様、時々、手を握ったり、膝を、両手で押さえ付けたりしていた―\r

「ほら、淳と麗華、今日逢うって事になってたでしょ?改まった感じで、話が有るって、淳が言ったみたいで、益々、そんな話なんじゃ無いか?って気にしてた、麗華・・・。」

「そうだからって、どうして私の話になるの?淳から何も話は無かったんでしょ?」

私は、この話を制止しようと必死だった―\r

しかし、一方で、親友の茉莉子に、私と淳だけの秘密を、言わないで居る事に、限界も感じて居た―\r


「淳は、何も言わなかったみたいだけど、麗華は、私と話す度に、いつもその事を話すのよ。香里には、何度もその事を麗華が聞いたって言ってた。だけどね、女の勘って有るじゃん、顔色見たりだとか、空気で。私には、本当の事話して。親友じゃん、私と香里は・・・。」

再び、心が揺れていた。今まで、何度と同じ事を繰り返して来た。しかし、この事は、私の両親にすら、話していなかった。一番、大事な淳にも、つい先日、やっと話す事が出来たばかりだった。そんな話を、親友だとは言っても、茉莉子に話せるだろうか―\r

やはり、幾ら考えても、私には話せそうには無かった―\r

「何度も、繰り返す様だけど、私は、中川さんとは、麗華に紹介された日に初めて逢って、それっきりだよ。」

「ほんと・・・?」

その瞬間、テーブルの上で、私の携帯電話が鳴った。

「淳・・・。淳に何か有ったのかも知れない・・・。」

「出なよ、電話。彼女でしょ?きっと淳に何か有ったんだよ。」

「うん・・・。」

私は、通話ボタンを強く押した。

「香里さん?」

「はい・・・。」

「淳さん、今、意識が戻ったの、まだ朦朧とした状態だけど・・・。」

「ほんと?直ぐに戻るわ。」

茉莉子は、私から、視線を外さず、淳の容態を気にする仕草で、口を接ぐんで居た。

「あっちゃん、意識戻ったって!!まだ、しっかりはして無いみたいだけど・・・。」
「戻ろ、病院に・・・。」

すっかり冷え切った珈琲をテーブルに残したまま、私と茉莉子は、席を立ち、小走りで病院に戻った―\r

「香里さん、早く!!」

私達がさっきまで、腰掛けて居た、ICUの扉の前で、七星が、必死に手招きしていた。

「あっちゃんは・・・?」

次の瞬間、私の目に飛込んで来たのは、可動式ベットの上に寝かされた淳だった―\r



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