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来世で逢いましょう 第九話2

[293]  カルロス伊藤  2010-03-04投稿
NEOは髪が背中くらいまで有り、切れ長の細い目をした東洋人女性特有の端正な顔立ちをしていた。
権藤は何故こんな美しい女性が、よりによってクーデターなどという大それた事を起こそうとしてるのか考えていた。
話を切り出したのはNEOの方だった。
「総理は自衛隊出身だそうですね」
「あぁ、そうだ」
「では、二・二六事件や五・一五事件などはよくご存知ですね」
「あぁ、それなりには知っているつもりだ」
「いつの時代もどこの国でも、現状に満足できず命懸けで状況を打破しようとする志を持った革命家が出て来るものです」
「あなた達の志はよく分かる。しかし、中国との関係上我々日本政府はあなた達が企てている事を黙認する訳にはいかない」
「聞く所によると権藤総理、総理が党首である愛郷党は発足当時は政治テロ紛いのかなり過激な事もやっていたそうですね。密かに政府転覆も目論んでいたという話も耳にしました」
「確かに一部の人間はそういう過激な思想を持っていた。だが我々は国民の支持を得て、正式な手続きを踏んで今政権を担っている。あなた達がやろうとしている事は正式な手続きを踏まない邪道なやり方だ。断じてそれを見過ごす訳にはいかない」
「フフッ、意外と頭が硬い人なのね」
「いや、そうではない。私個人的にはあなた達の気持ちも理解できるし、やろうとしている事も全く否定しようとは思わない。あくまでも一国の首相としての立場から意見を述べているのです」

会談は30分程続いたが、話は依然平行線のままだった。

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