来世で逢いましょう 第十話2
「ネオ、正気なのか!次回は東京に行くって!」
「ええ、そういう条件よ」
「どうかしてるよ!ひょっとしたら奴らの罠かもしれないんだぜ。行ったら最後、そのまま身柄拘束なんて事も有り得るだろう!」
「それは無いわ。そんな卑怯な事をする人間には見えなかった、あの権藤っていう男」
「たかだか一回会っただけで何が分かる。しかも次回の会談場所がカラオケ店ってどういう事だよ。とことんフザケた野郎だ!」
「私も一瞬メールを見て呆気にとられたわ。冗談なのか本気なのか…でも向こうは向こうなりの考えがあるんでしょう、きっと」
「俺は絶対反対だぜ、東京にのこのこ出向くなんて。必ず何か裏が有るに決まってる」
「翔ちゃん、私ね、あの権藤という男に以前何処かで会ってる様な気がするの。思い出せないんだけど、とても初めて会った人とは思えないのよ」
「おいおい、やめてくれよ。まさか奴に惚れてしまった、なんて言い出すんじゃないだろな」
「ううん、そうじゃないけど…けど、何だかとても気になるのよ」
「そんな事よりネオ、今回の計画がうまく行ったら俺と結婚しようって話、考えてくれたかい?」
「答えはまだ出せないわ。先ずはこの計画を成功させる事、今はそれしか頭に無いの。翔ちゃんも今はその事だけを考える様にして欲しい…来週、東京に行ってくるわ。留守を宜しくね」
(続く)
「ええ、そういう条件よ」
「どうかしてるよ!ひょっとしたら奴らの罠かもしれないんだぜ。行ったら最後、そのまま身柄拘束なんて事も有り得るだろう!」
「それは無いわ。そんな卑怯な事をする人間には見えなかった、あの権藤っていう男」
「たかだか一回会っただけで何が分かる。しかも次回の会談場所がカラオケ店ってどういう事だよ。とことんフザケた野郎だ!」
「私も一瞬メールを見て呆気にとられたわ。冗談なのか本気なのか…でも向こうは向こうなりの考えがあるんでしょう、きっと」
「俺は絶対反対だぜ、東京にのこのこ出向くなんて。必ず何か裏が有るに決まってる」
「翔ちゃん、私ね、あの権藤という男に以前何処かで会ってる様な気がするの。思い出せないんだけど、とても初めて会った人とは思えないのよ」
「おいおい、やめてくれよ。まさか奴に惚れてしまった、なんて言い出すんじゃないだろな」
「ううん、そうじゃないけど…けど、何だかとても気になるのよ」
「そんな事よりネオ、今回の計画がうまく行ったら俺と結婚しようって話、考えてくれたかい?」
「答えはまだ出せないわ。先ずはこの計画を成功させる事、今はそれしか頭に無いの。翔ちゃんも今はその事だけを考える様にして欲しい…来週、東京に行ってくるわ。留守を宜しくね」
(続く)
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