カラコロ広場で
市役所で用事を済ませたアタシは、無理矢理付き合わせた彼氏と京橋に向かってブラブラと当てもなく歩いているうちに、いつの間にかカラコロ広場の前に出た。
「久し振りに遊覧船に乗ってみっか?」
と彼が言う。
この時期にしては暖かく天気もいい。
「わーい!マサアキもたまにはイイこと言うじゃん」
アタシが喜んでみせると、彼は得意気に遊覧船に乗り込んだ。
青空をバックに、今日はお城が良く映える。
塩見縄手の松の木の先には、風情ある建物が立ち並ぶ。
住み慣れた町ではあるけども、何だか新鮮な気持ちになった。
遊覧船を堪能して、アタシはすっかりデート気分。
「ねぇマサアキ。アタシ、夕陽が見たい」
なんて…わがまま言ってみた。
朝から付き合ってくれた彼は、疲れた顔も見せず微笑んだ。
今日の彼、とても優しいな。
公園内にある12匹のウサギの像の、2番目に触れながら西側を向くと願いが叶うらしい。
湖畔の夕陽を二人で眺めながら、アタシはそっと祈った。
何を祈ったかは、彼にも内緒。
今日のデート、楽しかった。
今度は二人で踏めたらいいな。
恋の願いが叶うという、カラコロ広場のハートの石畳を――大好きな彼と。
「久し振りに遊覧船に乗ってみっか?」
と彼が言う。
この時期にしては暖かく天気もいい。
「わーい!マサアキもたまにはイイこと言うじゃん」
アタシが喜んでみせると、彼は得意気に遊覧船に乗り込んだ。
青空をバックに、今日はお城が良く映える。
塩見縄手の松の木の先には、風情ある建物が立ち並ぶ。
住み慣れた町ではあるけども、何だか新鮮な気持ちになった。
遊覧船を堪能して、アタシはすっかりデート気分。
「ねぇマサアキ。アタシ、夕陽が見たい」
なんて…わがまま言ってみた。
朝から付き合ってくれた彼は、疲れた顔も見せず微笑んだ。
今日の彼、とても優しいな。
公園内にある12匹のウサギの像の、2番目に触れながら西側を向くと願いが叶うらしい。
湖畔の夕陽を二人で眺めながら、アタシはそっと祈った。
何を祈ったかは、彼にも内緒。
今日のデート、楽しかった。
今度は二人で踏めたらいいな。
恋の願いが叶うという、カラコロ広場のハートの石畳を――大好きな彼と。
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