携帯小説!(PC版)

碧 58

[278]  2010-03-07投稿
そんな時、お父さんはお母さんを連れて遠くへ行ってしまった。

お母さんの記憶を取り戻す治療をするために、大きな病院がある北海道に行ってしまったんだ。

そこは自然が良いんだって。

少しでもそういう所にいた方が良いだろうって…。



あたしはひとりぼっちになった気分だった。


おばあちゃんもいるし、友達もいるのに、親がいないって凄く寂しかった…。







そして、長かった小学校が卒業を迎えて、あたしは中学生になった。



その頃には全てが面倒くさくなっていて、友達を作る事すらしようとは思わなかった。


何人か友達になりたいと言ってくれた子はいたけど、あたしの態度に誰もが簡単に去っていった。




そして、大好きだったおばあちゃんが死んだ――。

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