MONOTONE
いつから…
俺はいつから大人になったのだろう…
就職をして社会に出てから?
いや…今にしてみればあの頃でさえ子供に思える…
三十路も半ばを過ぎ家族も持たず独身貴族を貫いている訳でもない…
家族?家族を持てば大人なのか?
でもそれは単に父親になったり女性ならば母親になるという事ではないだろうか?
『もう大人なんだから…』と世の中の一般的な言葉に乗っているだけで、俺自身は全く実感がない…
何故こんな事を考えているかと言えば…
昨夜の高校時代の同窓会が原因だ。
‐‐‐同窓会‐‐‐
『おぃ大輔!どうしたんだよボーっとして…』
そう俺を呼んだのは高校時代からの友達の通称『タナチン』。
大輔『あ、あぁ…なんか皆外見はあんまり変わってないなって思ってさ』
『そう?皆おっさんと…おばさんにしか見えんぞ』
クレバーな意見を言うのは『久』だ。
『いや大ちゃんも全然変わってないから!』
ニヤニヤしながそう言ったのは、つい三年前までは一緒に一番馬鹿をしながら過ごしていた通称『まーくん』今は立派に『パパ』をしている。
大輔『ねぇ、あの頃好きだった子とか来てる?』
その質問に三人で周囲を見渡す…
暫くして三人とも『いねぇ…』それが答えだった。
まーくん『大ちゃんは?』
その質問が天然なのか意地悪だったのかはわからないが…
俺の隣には入学してすぐに付き合い、夏休みが始まる前には別れてしまっていた子が座っていた。
彼女の親友の話によれば彼女は別れた後も長い長い間こんな俺を想っていてくれたらしい…
とその親友の『ニナ』が耳打ちしに来た。
ニナ『豊ちゃんね今日も大ちゃん来るかな?ってずっと言ってたんだよ』
そう言うとニナは懐かしいメンバーに挨拶しに行ってしまった。
豊ちゃんというのは紛れも無く彼女の事だ。
だが…そこで俺は気付いた。
彼女のテーブルにある名札…苗字が違う…
年齢から言えば驚く話では無いが、何故か寂しく名札を見つめてしまった。
すると彼女はそれに気付いて口を開いた。
豊『二年前…二年前にね…』
でも彼女は結婚したんだ…とまでは言わなかった…
多分、俺の視線が言わせなかったのだろう…
俺はいつから大人になったのだろう…
就職をして社会に出てから?
いや…今にしてみればあの頃でさえ子供に思える…
三十路も半ばを過ぎ家族も持たず独身貴族を貫いている訳でもない…
家族?家族を持てば大人なのか?
でもそれは単に父親になったり女性ならば母親になるという事ではないだろうか?
『もう大人なんだから…』と世の中の一般的な言葉に乗っているだけで、俺自身は全く実感がない…
何故こんな事を考えているかと言えば…
昨夜の高校時代の同窓会が原因だ。
‐‐‐同窓会‐‐‐
『おぃ大輔!どうしたんだよボーっとして…』
そう俺を呼んだのは高校時代からの友達の通称『タナチン』。
大輔『あ、あぁ…なんか皆外見はあんまり変わってないなって思ってさ』
『そう?皆おっさんと…おばさんにしか見えんぞ』
クレバーな意見を言うのは『久』だ。
『いや大ちゃんも全然変わってないから!』
ニヤニヤしながそう言ったのは、つい三年前までは一緒に一番馬鹿をしながら過ごしていた通称『まーくん』今は立派に『パパ』をしている。
大輔『ねぇ、あの頃好きだった子とか来てる?』
その質問に三人で周囲を見渡す…
暫くして三人とも『いねぇ…』それが答えだった。
まーくん『大ちゃんは?』
その質問が天然なのか意地悪だったのかはわからないが…
俺の隣には入学してすぐに付き合い、夏休みが始まる前には別れてしまっていた子が座っていた。
彼女の親友の話によれば彼女は別れた後も長い長い間こんな俺を想っていてくれたらしい…
とその親友の『ニナ』が耳打ちしに来た。
ニナ『豊ちゃんね今日も大ちゃん来るかな?ってずっと言ってたんだよ』
そう言うとニナは懐かしいメンバーに挨拶しに行ってしまった。
豊ちゃんというのは紛れも無く彼女の事だ。
だが…そこで俺は気付いた。
彼女のテーブルにある名札…苗字が違う…
年齢から言えば驚く話では無いが、何故か寂しく名札を見つめてしまった。
すると彼女はそれに気付いて口を開いた。
豊『二年前…二年前にね…』
でも彼女は結婚したんだ…とまでは言わなかった…
多分、俺の視線が言わせなかったのだろう…
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