海賊と鬼使い 4
「あぁ〜…ヒマすぎて死ぬ…」
海賊船の見張り台の上で少年が一人ダレていた。
ボサボサの黒髪を後頭部で一つに縛り、明るい黄色の瞳は見張り台の下を歩く金髪の女性を見下ろしていた。
「ロア〜なんか面白い事ねーのー?俺、退屈すぎて死ぬんだけど。」
ロア、と呼ばれ女性が振り返った。
そして、呆れたようにため息をつく。
「昨日海賊船とやりあったじゃない。周りに海賊船とか無いの?」
少年が辺りをグルリと見回した。
海が広がるばかりで、島も、船も無い。
「無い…はぁ…しゃーねーな、船長と遊ぶか。
ロア、船長どこ?」
少年が見張り台から飛び降りた。10メートル程の高さをものともせず、トスッと着地した。
ロアは首をかしげた。
「さぁ…今日は見てないわね。どこ行ったのかしら。」
「ええ〜!」
少年が不満の声を出したその時…
ドゴォォォン!!
凄まじい音に二人が振り返った。見ると、カイルが満面の笑みで走って来るではないか。
「あっ船長!!」
少年が声をかけると、カイルが気づいた。
「よう、ラウトにロア!!
お前らも気をつけろよ」
「「はぁ?」」
「来やがった!」
カイルはそう叫ぶと、甲板の方へ走って行った。
二人がポカンとしていると、今度は二人の人影が飛び出してきた。
「すばしっこい奴め!行くよ!鬼道丸!」
少女の方が叫んだ。
「あいよ!姫様!!」
刀を持った少年が答え、二人に目もくれず走って行った。
ロアはポカンと突っ立っていたが、ラウトは目を輝かせた。
「面白そうな事になってんじゃん!!船長!!俺も入れて〜!」
「あっ、ちょっとラウト待ちなさい!!」
結局ロアも後を追うのだった。
海賊船の見張り台の上で少年が一人ダレていた。
ボサボサの黒髪を後頭部で一つに縛り、明るい黄色の瞳は見張り台の下を歩く金髪の女性を見下ろしていた。
「ロア〜なんか面白い事ねーのー?俺、退屈すぎて死ぬんだけど。」
ロア、と呼ばれ女性が振り返った。
そして、呆れたようにため息をつく。
「昨日海賊船とやりあったじゃない。周りに海賊船とか無いの?」
少年が辺りをグルリと見回した。
海が広がるばかりで、島も、船も無い。
「無い…はぁ…しゃーねーな、船長と遊ぶか。
ロア、船長どこ?」
少年が見張り台から飛び降りた。10メートル程の高さをものともせず、トスッと着地した。
ロアは首をかしげた。
「さぁ…今日は見てないわね。どこ行ったのかしら。」
「ええ〜!」
少年が不満の声を出したその時…
ドゴォォォン!!
凄まじい音に二人が振り返った。見ると、カイルが満面の笑みで走って来るではないか。
「あっ船長!!」
少年が声をかけると、カイルが気づいた。
「よう、ラウトにロア!!
お前らも気をつけろよ」
「「はぁ?」」
「来やがった!」
カイルはそう叫ぶと、甲板の方へ走って行った。
二人がポカンとしていると、今度は二人の人影が飛び出してきた。
「すばしっこい奴め!行くよ!鬼道丸!」
少女の方が叫んだ。
「あいよ!姫様!!」
刀を持った少年が答え、二人に目もくれず走って行った。
ロアはポカンと突っ立っていたが、ラウトは目を輝かせた。
「面白そうな事になってんじゃん!!船長!!俺も入れて〜!」
「あっ、ちょっとラウト待ちなさい!!」
結局ロアも後を追うのだった。
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