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奇妙な学校 2

[460]  心和  2010-03-09投稿
じいちゃんの日記

それに書かれていたのは信じられない真実だった
僕が通う鴉魔高校には裏があった
昔、じいちゃんは鴉魔高校の教師をしてたらしい
そして、日記に書かれているのはその頃から始まる秘密の計画だった
鴉魔高校は創立からの伝統を守り続けてきた
しかし、時代が流れるにつれて科学が進歩していった
それにより学校では機械を使った教え方が始まった
伝統を守ると言っても限界がある
その限界を破るため、じいちゃんが教師だった時にある事が始められた
それは『催眠術』
そして、その『催眠術』を生徒にかけることで伝統を忠実に守るように仕向ける
これにより、伝統は守られると考えたらしい
この時代、機械が進歩しているから、催眠術をかける機械もすぐに開発された
そして、僕がいる時代まで伝統が守られた

じいちゃんの日記が正しいとすると…門を入ってから催眠術がかけられるって仕組みなのだろう

じいちゃんの日記の最後にはこう書いてあった
《ワシたちは行き過ぎた》と
じいちゃんは止めたかったが歳が歳なので止められなかったのだろう

僕は鴉魔高校のやっている事が許せない
人間は道具ではない
伝統を守るために生徒を使うなんて
しかし、おそらく一人では無理だ
僕は三年間、催眠術にかかったふりをして、時を待った



ここからが彼の壮絶な物語の始まりだった

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