来世で逢いましょう 第十四話2
「ネオさん、例えクーデターが成功して独立国家を築く事が出来たとしても、それはけしてあなたの真の故郷にはなり得ない…それでもやるんですか」
「…ええ、やります」
「…総理、私あなたの事本気で好きになりそうでした」
「でした…って?」
権藤の言葉を遮るかの様に、NEOは自分の唇を権藤の唇に押し当てた。
【バタン!】
「三流小説はその辺にしといて下さい、総理」
部屋のドアが無情な音を立てて開き、入って来たのは拳銃を右手に携えた牛島と、銃口を権藤とNEOに向け立っている二人の軍服を着た男だった。
「権藤総理、あなたを国家反逆罪で処刑します」
「何だと!」
「総理、あなたは政府の大方の意に反し、国益を損なう恐れのある企てに賛同し、しかもその首謀者と密会を重ねるなどして国家の品格と尊厳を著しく傷付けた。我々はあなたを万死に値する国賊と見なし、ここに天誅を下します。政府にはあなたのラーメン屋での発言を録音したメモリーカードやカラオケボックスで盗撮した写真を提出するつもりです」
「…政治テロか…クーデターを起こすつもりか、牛島…」
「さすが飲み込みが早い。私はね総理、親父の予てからの願いだった、日本を軍が政権を握る軍主導国家に変えそのトップに就き、いつか必ず生まれ故郷の九州を中国から奪還する事を目標に生きてきた。その最終段階として総理、今現在国のトップであるあなたの存在がどうしても邪魔なんですよ」
「牛島、貴様…」
「申し訳ないですが、あなたにはこの場で死という形で総理の座から失脚して頂く」
「…ええ、やります」
「…総理、私あなたの事本気で好きになりそうでした」
「でした…って?」
権藤の言葉を遮るかの様に、NEOは自分の唇を権藤の唇に押し当てた。
【バタン!】
「三流小説はその辺にしといて下さい、総理」
部屋のドアが無情な音を立てて開き、入って来たのは拳銃を右手に携えた牛島と、銃口を権藤とNEOに向け立っている二人の軍服を着た男だった。
「権藤総理、あなたを国家反逆罪で処刑します」
「何だと!」
「総理、あなたは政府の大方の意に反し、国益を損なう恐れのある企てに賛同し、しかもその首謀者と密会を重ねるなどして国家の品格と尊厳を著しく傷付けた。我々はあなたを万死に値する国賊と見なし、ここに天誅を下します。政府にはあなたのラーメン屋での発言を録音したメモリーカードやカラオケボックスで盗撮した写真を提出するつもりです」
「…政治テロか…クーデターを起こすつもりか、牛島…」
「さすが飲み込みが早い。私はね総理、親父の予てからの願いだった、日本を軍が政権を握る軍主導国家に変えそのトップに就き、いつか必ず生まれ故郷の九州を中国から奪還する事を目標に生きてきた。その最終段階として総理、今現在国のトップであるあなたの存在がどうしても邪魔なんですよ」
「牛島、貴様…」
「申し訳ないですが、あなたにはこの場で死という形で総理の座から失脚して頂く」
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