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Invisible Answerer -ep23-

[854]  へたれもち  2010-03-11投稿
ネメシス…君が何を考え
ているのかは私には
解らない…。

ただ、君は確実に私を
殺す手段を選ぶだろう。

しかし、私はあくまで
暗殺者だ…それ以上でも
以下でもなく。

だから一撃で…。


重心を傾け、僕は前進
する、ブレードの
スイッチを入れて。


まさか先手を仕掛ける
とは…だが、これなら
私が先に一撃を…。


来る!この一撃は確実に
外させないと…鋭い…
恐ろしく。

反らしても確実に
どこかに刺さる。

完璧避けるか、武器
そのものを弾くか、
どちらも無理難題だ。

となれば…。


まさか、弾きも避けも
しない気か!?何を考え
ているんだ。


狙うのはただ一つ…武器
を破壊する。
だから、鍔ぜり合いに。


馬鹿な!狙いは武器だと
…熱伝導ブレード同士で
鍔ぜり合いをしたら…

賭け?いや確信してる
のか?それとも…

…ブレードの色が…
そうか、そんな使い方
をするとはな。


元々、高熱を振動で
物体に伝え、物を切る
ためのものだ。

冷めてる時の方が僅かに
エッジの強度は高い。
その差がどう出るか…。

確証はないが…多分…

そして急に力が抜けた。

どちらかのブレードが
折れたのだろう。

地面に落ちる刃…
それは局部的に熱を
帯びた刃だった…。

僕のが折れた…。

徐々に高熱のブレードが
近付いてくる。

でも明らかに軌道が
ズレている。

ブレードは回し蹴りで
弾けた…次は!


まだ勝負を捨てないか…
だが、次で…何だ?
いきなり視界が…。


首が本来向いては
いけない方向に向いて
いる…。

意外に上手くいった…
回し蹴りの回転力を利用
して、顎を殴り、
首の骨を折った…。

「…終わったのか…、
呆気ないな。こうも
簡単に死ぬのか…。」

その死体から、ブレード
を持ち出し、先へ
進んだ。


「どうやら、アンサラー
が勝ったようだな。」

「ああ、ようやくだ…
ようやく…アンサラーの
選定が出来る。」

「ですが、彼の精神が
耐えれるのでしょうか?
私には難しいと…。」

「何、時期に解るさ。」

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